中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの蔓延に苦しむ韓国。外国人観光客は6月上旬だけで10万人以上減、加えて気候変動による周期的な大干ばつも重なり、韓国経済に多大なダメージを与えている。死者や感染者は毎日増加している状態。このままMERS蔓延が7月まで続けば、隔離対象者は1万人規模にものぼるのではないかとの見方もある。WHO(=世界保健機関)は、18日、国際的緊急事態には該当しないことを理由に「緊急事態宣言」を見送った。元々ラクダがもつウイルスで、なぜか韓国人だけが感染しやすいウイルスだ。MERS蔓延が発覚して約1ヶ月となる18日時点で他国の人々には感染が確認されていないため、緊急事態宣言が見送られた状況。まさに韓国だけが大被害を受けている異常な事態なのだ。
MERS

ところで、韓国メディアの反応は。聯合ニュースをはじめとするメディアでは、連日MERSの蔓延状況と関連情報が報じられている。具体的には、死者・感染者・隔離者数、地域的な蔓延状況、患者受け入れ病院の状況、韓国政府の対応と反応、被害状況、などなど。しかしそれらに紛れて多く取り扱われているのが「経済への被害状況」だ。訪韓外客数が何人減った、○○の企業の売り上げ・利益がいくら下がった、影響が出ている産業、などなど。もしかするとMERSによる人への直接的な被害状況よりも、経済への悪影響の懸念の方が多く取り沙汰されているような印象だ。

MERS蔓延で多くの韓国人が亡くなっている。それよりも経済への影響の方を心配する韓国メディア。人命よりも経済の方が大切だということなのだろうか。もちろん、経済が悪化すればそれにより多くの人命も奪われることになりかねない。経済も大切だ。だがしかし、だからといって、露骨にMERS被害者よりも経済を取る韓国紙の態度には疑問を抱かざるを得ない。

韓国社会は人命軽視社会だ。これまでも人命を軽視した結果、三豊百貨店倒壊事件、大邱地下鉄工事現場ガス爆発事件、聖水大橋落下事件、セウォル号沈没事件、豪雪リゾート地の体育館崩落事件など、数限りない人災を招いてきている。最近ではセウォル号事件により人災を見直す声が韓国メディアでも取り上げられたが、人災はある意味韓国の文化・文明なのだろう、セウォル号事件の後にも人災が原因で起きた事件・事故により死傷者を出し続けている。MERS蔓延も捉えようによっては人災だ。院内感染の例が多く報告されているが、病院は普通、隔離病棟の空調は別系統で設計されるため、隔離病棟の空気が一般病棟に漏れることはない。しかし空調によって院内感染が拡大してしまった。それはつまり、一般病棟と隔離病棟で同じ系統の空調を使っていたということだ。空調設備が原因の院内感染は病院の設計者・責任者がもたらした人災なのである。MERSに感染した医者が感染を隠して勤務し続けたことで蔓延を悪化させた例もある。また韓国最高の病院とされるソウル・サムスン病院では、隔離患者を十分に隔離しておらずに院内感染。そのことを韓国メディアが報じた直後、サムスン病院の関係者らは謝罪を行ったが、外に病院を取り囲むように金属製の壁を取り付ける謎の工事を行い隔離をアピール、「我が病院は確認を怠らない」と意味不明の主張を行った。どれもこれも人災だらけ。普通のことが普通に出来ない杜撰さで感染を拡大させている。

韓国といえば、人を欺くことを何とも思わない文化だ。だから平気で歴史を歪曲し問題をでっち上げるし、従軍慰安婦などと妄想を具現化し謝罪と賠償を求めてくる。韓国が人災大国なのもそれが原因だろう。表面上だけを取り繕えば何とかなるという意識が強い。それを裏付けるのが、韓国メディアの人命軽視のMERS報道だ。逆に言えば、これまでも韓国メディアは人々に“人命軽視観”を植え付けてきた。だから人災大国に成り下がっているとも捉えられる。MERS蔓延を阻止するためには、人災大国でなくすためには、まず韓国に慢性的に広がるその“人命軽視観”の蔓延から食い止めなければならないだろう。


赤松伊織