世界中が健康志向だ。食品も安全と品質が重視され、ファストフード業界が苦境に陥っている。それを受け、ファストフード大手のマクドナルドも健康ブームにあやかろうとしたが、値上げが避けられず消費者離れを起こした。元々格安が売りだったため、営業方針の転換は一か八かだったが、どうやら八の方に転んでしまった模様。世界中の店舗で客離れを起こし業績が悪化している。日本のマクドナルドでも中国産腐肉事件や異物混入事件などが相次ぎ続々と店舗閉鎖が起きた。そのような中、台湾からマクドナルド完全撤退のニュースが流れた。新華社や商業週刊、中央社、フォーカス台湾といった台湾紙が大々的に報じている。
台湾マクドナルド

報道によれば、マクドナルドは台湾に約350ある全ての店舗で現地法人による直接経営方式をやめ経営権を他社に譲渡、フランチャイズ方式に移行するという。直営店がなくなり実質の撤退という形だ。早ければ年末までに移行が終了し、31年間に及ぶ台湾マクドナルドの歴史が終了することになる。一部報道によると完全撤退は有り得ないとの論調もあるが、過去にマクドナルドと台湾大手食品会社である統一企業(本社・台南市)との提携が決裂しており、東南アジア進出を狙っていたマクドナルド側が台湾の現地経営陣を排除するなどの問題も起きていた。いまのところ撤退の詳細な時期は明かされていないが、台湾側は食品の安全と品質を重視する方針を変えない意向を示しているため、報道の通りマクドナルドを完全撤退させる可能性が高い。

台湾側は、台湾人のニーズを重視する企業を求めている。安全、品質と、現地法人を重視する企業だ。また独自路線を大切にしている。これらの方針で、台湾企業は着実に業績を伸ばしてきている。マクドナルド撤退で吉と出るか凶と出るか、台湾のウデの見せどころだ。


(関連)

マクドナルド、台湾に見切りか・・・全店舗を手放す方針=台湾メディア(サーチナ)
http://biz.searchina.net/id/1579030?page=1


赤松伊織