日本の文化・風俗・風習などを表す言葉、「和」。実はこれには直訳できる英単語が存在しない。辞書で引くと「和」を表す英語は「Japanese style」となる。しかし「ジャパニーズスタイル」をもう一度和訳すると「日本風の」と出て来てしまうため、やはり「和」そのものを表す英単語はないといってよい。
あいさつ

何も「和」に限ったことだけでなく、日本独自の表現方法が日本にはたくさんある。「勿体ない」は「Mottainai」、「少し」は「Skosh」として英語になってしまったのは周知の通りだと思われるが、他にも日本にしかない表現を集めてみると、「よろしくお願いします」「いただきます」「ごちそうさま」「お世話になります」「お邪魔します」「お疲れ様」「ご苦労様」「行ってきます」「お帰りなさい」などの挨拶表現をはじめ、「しとしと」「ぱらぱら」「ぐちゃぐちゃ」「にたにた」「ぷつぷつ」といった擬音・擬態・擬声語、「萌え」「ねっとり」「面倒臭い」「のらりくらり」「まったり」といった感覚表現も英単語が存在していないのだ。

そう考えると、日本語は大変バラエティ豊かな言語であることを感じ取れるとともに、繊細な言語であることもまた実感出来るだろう。そして今後も日本語が海外にそのまま定着していくこともあるだろう。


赤松伊織