水産庁は、3日、長崎県五島市沖でサンゴ密漁目的の中国船を拿捕(だほ)し、中国人船長・陳裕東容疑者(45)を現行犯逮捕したと発表した。陳容疑者はサンゴ密漁目的で航海しており、漁業主権法違反(検査拒否)の疑い。各メディアが報じている。
中国漁船

水産庁の発表によると、中国船は長崎県五島市の排他的経済水域(EEZ)内で、先月31日午後9時頃、漁業監督官による立ち入り検査を拒否、逃亡した。EEZでは同庁の漁業取締船が警備を行っており、領海に近づかないよう警告を行っていた。逮捕は1日に行われ、逃走した中国船の甲板には密漁用に使う網などがあったが、サンゴそのものは見付からなかった。中国のサンゴ船が拿捕されたのは、2015年初めて。陳容疑者は容疑を認め「サンゴ密漁が目的だった」と供述した。陳容疑者側が担保金の支払いを保証する書面を提出したため、同日釈放された。

沖縄近海では近年、サンゴ礁を密漁する中国船が急増。中国では珍品として高値で密売されている。日本の資源強奪と環境破壊が問題視されており領海・EEZも侵害していることから、中国政府は取り締まりを強化すると発表しているが抑止になっておらず、昨日3日には尖閣諸島周辺に中国漁船3隻が11日連続で航海しているのが確認されている。日本政府は中国側に説明を求めていく構え。


赤松伊織