東北大学中核派活動拠点家宅捜索
(画像はNNNより)

東北大学出身の二人の中核派のメンバーが監禁傷害の疑いで逮捕されたことなどを受け、1日、東北大学キャンパス内を含む中核派の活動拠点の家宅捜索が警察庁公安部によって行われた。

中核派の活動拠点である前進社(東京都江戸川区)で、元活動家の男性を5日間にわたり監禁。「総括」と呼ばれる自己批判を求める尋問を行い、さらに被害者を5階の屋上から転落させ、骨盤骨折を含む重傷を負わせた疑いがかけられている。

逮捕された深田力容疑者(36)と安澤和芳容疑者(30)は、いずれも東北大学の出身であるという。

深田力
深田力容疑者の東北大学在学中の「闘争」報告は、現在もブログに掲載され話題となっている。
深田力東北大学生時代
http://uforyou.exblog.jp/6261525/

安澤和芳
安澤和芳容疑者もかつて共産党勢力の直下にあった全学連(=全日本学生自治会総連合)に所属。2005年度の東北大学学生自治会委員長をつとめていた。
安澤和芳東北大学生時代
http://08bunren.blog25.fc2.com/blog-entry-964.html
http://archive.is/93VIH

両容疑者は東北大学に在学中、いずれも公務執行妨害で警察に逮捕されるも、処分保留のまま釈放されたことがある。今回の逮捕でも徹底した黙秘を貫いているという。

一方、中核派の活動拠点である前進社は、「警察と結託し闘争を圧殺するSEALDs(=自由と民主主義のための学生緊急行動)と日共」という小見出しのもと、「秋の『法政大自治会建設』『京大・東北大ストライキ』の最大の核心は、SEALDs指導部および日本共産党スターリン主義との党派闘争だ。」と同団体の公式ホームページ内で宣言。奥田愛基氏(23)が代表をつとめるSEALDsに対し批判を展開し始めた。一見すると同じ日本共産党勢力下であるが、SEALDsと中核派は仲違いを起こしているようなのだ。

今年8月9日には仙台でSEALDsTOHOKUの集会とデモが開催された。その際、参加したメンバーの一部は、顔写真も含めて実名でfacebookに公開していた。これは過去に当サイトで紹介したとおりだ。

<まとめ>SEALDsTOHOKUの8/9デモ公開参加メンバー一覧(豊受真報過去記事)
http://toyouke.ldblog.jp/archives/41389142.html

これによって、SEALDsTOHOKUは東北大学所属学生で占められていることが明らかとなった。一般的に、大学のキャンパス内には「大学自治」が存在する。今回の家宅捜索の場合は刑事事件であり、捜査令状が裁判所から発行されたため警察が介入したが、容疑者が確定していない場合などには、警察庁公安部や公安調査庁が大学に介入することは困難な環境にある。なかでも東北大学はその傾向が強いとされていた。大学は教職員も含め、キャンパス内で発生する事件や処分は原則として非公開にする傾向が強いのである。ちなみに、日本共産党およびその下部組織の一部なども両公安からの監視対象になっているため、普段から敵視し協力関係を有してはいない。弁護士なども基本的には民事または刑事いずれかで何かが生じない限り動くことはできない。警察が警備できるのも、デモの場合ならあくまで公道や公園等の会場までだ。

主に東北大学所属学生らで構成されるSEALDsTOHOKUに参加した大学生らは今後、そうした「大学自治」のもとで、自分たち自身の力で努力していくことになる。安保法案が参院で可決した日、彼らは「戦いはこれから」と宣言していた。まさにその状況に直面しているといえる。


平成27年10月2日
天之加久矢