いまや国際的にも知名度のある「剣道」。日本の伝統であり、剣術を競技化したものであるという意味では武道の歴史でもある。競技人口の総数は約180万いるとされ、柔道と比較すると9~11倍ほど多いとされる。
面

剣道の歴史は「全日本剣道連盟」が説明している。同連盟は、剣道の歴史について、「源は日本刀の出現」と表現している。日本刀は平安時代頃に製造されるようになった。全盛期は戦国時代であり、戦後から現在にかけては美術品として流通している。平治物語絵巻などの絵に代表されるよう、日本刀は戦の要だった。

(画像:平治物語絵巻)
平治物語絵巻

これにより日本刀を使いこなすことが武士の義務となっていったわけであるが、鍛錬に日本刀を用いていたら死人が大勢出てしまう。時代の経過にともない木刀が開発され、竹刀が生まれた。現在でも用いられる四つ割り竹刀が使われるようになったのは、同連盟の説明によると江戸時代後期だ。これが剣道の始まりとなる。明治時代には帯刀が禁止され、大正時代には形式化、戦時中から戦後にかけ一度剣術は歴史からその姿を消すこととなるが、独立後にはこれまで「剣術」だったものが「剣道」として成立、全日本剣道連盟によって精神性、競技としてのルール、段級位・称号などが設けられ、一般に広く親しまれるようになっていったのだ。

現在では学校教育にも取り入れられ、中学・高校などで習った方も多いことだろう。現在ではスポーツとしての側面が目立つ格好となってはいるが、全日本剣道連盟・国際剣道連盟ともに「精神性」を重視した「武道」であると説明している(蛇足であるが、このため剣道はスポーツとして五輪競技にはなり得ない)。剣道の理念は1975年に説かれた。
剣道の理念
「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」
理念は「人間形成」という言葉が用いられ説明されている。心身を錬磨し、気力を養い、信義を重んじ誠を尽し、自己の修養に努める。実に日本人としての理を端的に示している。剣道をするには竹刀、防具などが必要なため、気軽に挑戦・・・というわけにはいかないが、現在ではインターネットなどを通じて日本各地で行われる大会の模様などが動画で確認できる。たまには日本の伝統・歴史として剣道を見つめてみるのはいかがだろうか。


(参照)

剣道の歴史(全日本剣道連盟)
http://www.kendo.or.jp/kendo/history/


赤松伊織