ソウル聯合ニュースによれば、韓国・サムスンソウル病院の宋在フン(ソン・ジェフン)院長が、12日に辞任、後任として権五楨(クォン・オジョン)氏が15日に就任することを明らかにしたという。
サムスン病院

韓国では5月中頃から7月にかけ、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスが蔓延。サムスンソウル病院は韓国内で一番大きく設備も整っているため複数の患者に対応したが、杜撰な管理や人災により、医療スタッフや患者の間で感染が相次いだ。病院関係者は宋氏の辞任について、「MERSによる危機状況を収拾した後は、新院長が本格的な経営刷新を主導するのが望ましいとして辞意を表明した」と説明しているという。

同病院内で医療スタッフや患者の感染が相次いだのは、隔離病棟で使われている空調が、本来は別々の経路でないといけない一般病棟と同じ配管を使っている疑いが高いためとされる。いわゆる手抜き工事による欠陥が原因だ。病院側はこれまで「院内感染した原因を調査する」とだけ報告してきたが、情報は隠蔽され、今も正式に病院側の落ち度を説明していない状態だ。もしも病院の設備の欠陥が原因だった場合は、今後もウイルス性の疫病が蔓延した場合、同病院では対処しきれないことを意味するが、その責任をとらず病院長が実質逃げ出した形だ。このまま院内感染の原因は闇に葬られてしまうことになりそうだ。

また、サムスングループは経営難。サムスン病院は今年9月、7機あった医療用ヘリコプターの6機を売却、専用機のパイロットや維持管理、補修要員、ヘリコプター部門の人材なども一緒に所属を移し、経営難に対処する案を提示している。病院の規模を縮小することで対応する構えだ。韓国最大の病院の底が見えた形だ。


(参照)

サムスンソウル病院長が辞任へ MERS収拾受け(聯合)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2015/10/12/0200000000AJP20151012001400882.HTML


赤松伊織